商品のこと、いろいろご紹介しましたが、

ここでちょっとだけ、

わが中山牧場のこと、お話しさせて下さい。 

たかこ

中山牧場 中山敬子

 中山牧場は、約1900頭の黒毛和牛を育てています。  今はもう随分とその名が知れわたりましたが、「佐賀牛」は全国の銘柄牛の中でもトップクラスの肉質で、佐賀の黒毛和牛の中山牧場も「佐賀牛」に認定されることを目標に、日々牛たちの肥育に励んでいます

 肉質のよい牛を育てるためには、まずは血統が大事です。しかしながら、血統がすべてかといえば、そうではありません。同じ種から繁殖させた牛でも、その後の飼育管理の仕方によって結果に大きな差が出ることがあるからです。それは、もちろん技術的な問題なのですが、そのベースにあるのは牛への愛情だと、私は思います。

 牛も人間と一緒でそれぞれ性格が異なります。隣の子の餌まで食べてしまう食いしん坊がいたり、元気すぎて他の牛を傷つけてしまう子もいて、気が弱い牛は食べそこなったり、ケガをしたり、時にはぼーっとして今日はどうしたのかなと思う牛もいます。人間の子供と違って、ああだこうだと言ってくれない分、毎日の気くばり、目くばり、心くばり(見る・観る・診る)が大切です。時には隣の牛の分まで食べている子を見つけると、「こらっ!なんばしょっとね」と叱りつけたり、なだめたり。まさに、子育てと一緒です。

 毎年秋には遠く佐賀平野まで遠征して、200町の田んぼから牛たちの餌になる稲藁をロールで1万個運び出します。しっかり乾燥させた良質のおいしい藁を食べさせてやりたい一心で、牧場へ運び込むまで極力雨に当てないように、と変わりやすい天気と闘いながらの作業は2カ月にわたります。

 そして、牛もまた清潔な環境が大好きです。毎日の清掃に加え、定期的に寝床の入れ替えをしますが、きれいなフカフカのおがくずに変えてあげたとたんに、転げまわったり、小躍りして喜ぶ牛の様子に、藁まみれ汗まみれになって作業をするスタッフの顔も思わずほころびます。

 できる限り快適な環境の中で育ててやりたい。できる限りストレスをなくしてやりたい。中山牧場ではみなが日々そんな思いで牛たちの世話にあたっています。